8/10(火)はシニアボランティアが出張でこられているサラワク盲人協会におじゃましてきました。

そのシニアの方は鍼灸マッサージ師として現在首都のクアラルンプールを中心に活動されており、今回は1週間のクチンへの出張です。
現在、サラワク盲人協会では8人の訓練生たちが鍼灸マッサージを学んでいます。
訓練生といっても10代から上は40代まで、さまざまな年代の方がいます。
また民族もさまざま。イバン3名、中華系2名、マレー系1名、ビダユー1名、カヤン1名だそうです。
8名中3名は弱視で、5名は全盲の方。
このコースは不定期で開催され、寮生活を送りながらの10カ月のコースだそうです。現在1ヶ月半目くらい。
月曜日から金曜日までの、8時半~12時半と14時~16時が訓練の時間になります。
先生は一人。シニアボランティアの教え子さん(卒業生)です。その23才の中華系の若い先生も全盲なのですが、とてもしっかりされています。
普段は1名だけで、全時間帯を教えているそう。なかなか大変だと思います。
そのほかにも、ラタンを使ったかご作り、ひよこを入れる箱の組み立てなどもやっているようです。
また、修了生によるマッサージセンターも敷地内にあるそう。1時間、23リンギ(690円くらい)の格安です。
障害者の授産所的なところもあるようで、また、シニアボランティアいわく、まだまだレベル的には不十分とのことでこの値段になっているようです。ちなみに相場は、1時間、40リンギ(1200円)くらいだそう。
それでも日本にくらべたらずいぶん格安ですが・・
本日の午前中はマッサージの実技の練習です。

というわけで、午前中はマッサージをしてもらっちゃいました。普段は先生を入れても9人の中だけでやっているため、いろいろな方のマッサージをする経験は大切なようです。しかも男性ばかりなので、また少し違った感じになるようです。
今はまだ1ヶ月半目なので、頭と首、腕まで。おかげさまでだいぶ軽くなりました。
午後は人体模型を使っての講義のような形でした。

その人体模型は昨年、日本から寄贈されたものだそう。
視覚障害のある方にとって、実際手で触って分かるようなものは説得力があるようです。
シニアボランティアの方も、先生も全盲なので、アシスタントとして私ともう一人の隊員が入りました。
といってもたいしたことはしていませんが・・自分たちも勉強になりました。
ちなみに、サラワク盲人協会の車。日本の国旗とJAPANの文字が・・・昨年、日本から寄贈されたそうです^^

このサラワク盲人協会はPDK PIBAKATの道向かいにあります。
シニアボランティアの方から、コラボレーション、何かを一緒に構築できるような、そんな働きかけができたらいいね、とのアドバイスをいただきました。
何ができるかはまだわかりませんが、いずれは何かそういうことができたらいいなと思っています。
まずは知ることから、だんだんはじめていけたらいいな。
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